Boston 168

 6月10日に代官山UNITの3フロアを解放し開催される、新鋭テクノレーベルLiquid Drop Grooveの設立1周年パーティー「Liquid Drop Groove - ANNIVERSARIO 2017 -」。ゲストアクトとして出演するのが、テクノシーン各方面から高い評価を受けるイタリアンデュオBoston 168だ。現在、ヨーロッパを中心にアナログシンセサイザーを用いたライブでダンスフロアを熱狂させ、旋風を巻き起こしている彼らが今回、初めて日本でライブを披露する。Fabrizio Lapianaが主宰するAttic Musicや、アメリカの才人Dustin Zahnによる人気レーベルEnemy Recordsからリリースを重ね、「Acid Morning」など数々のヒット曲を生み出しているアシッドテクノシーンのブライテストホープBoston 168に、テクノとの出会いや、イタリアの音楽シーン、そして今回のギグへの気込みなどを聞いた。


取材・文:YUTA(Liquid Drop Groove/Matsuri Digital)

ーーまずは、2人の出会いとBoston 168を結成したきっかけを教えてください。
僕らは幼馴染でね。子供のときから一緒にいたんだけど、年を重ねても聴いている音楽の方向性が同じでデュオを結成したんだ。


ーー2人のダンスミュージックとの出会いはいつだったのでしょうか?
10代の頃だね。90年代後半は特に時代の流れがあったと思うけど、僕たち2人ともプログレッシブテクノを聴いていたんだ。今でもその時の影響は大きいと思うよ。


ーー現在はテクノといってもさまざまなジャンルのものがありますが、なぜアシッドテクノに惹かれたのでしょうか?
シンプルに答えるしかないんだけど、Plastikman(Richie Hawtinの別名義)に衝撃を受けたんだ。彼のTB-303の使い方に惚れ込んでしまって。理由はそれだけだよ(笑)。




ーー現在のイタリアの音楽シーンについて教えてもらえますか?
イタリアは、みんなが知っているようにいろんな種類のテクノアーティストを輩出していて、“モダンテクノ=イタリア”みたいな風潮があるよね。僕らはDonato DozzyやLory Dをリスペクトしていて、彼らに通じるようなアーティストもたくさんいる。まだまだ地下に眠っているアーティストもいっぱいいるし、今後もシーン自体は盛り上がっていくと思う。でも、シーンがこれだけ盛り上がっているのに、法律の問題でクラブは早く閉めなきゃいけないし、パーティーなどを怪訝する取締りなんかもいっぱいあるからやりづらいんだ。
 

ーー今までプレイしたなかで一番印象的だったパーティーを教えてください。
つい先日グルジア・ジョージアのKhidiというクラブでプレイさせてもらったんだけど、ここ最近ではこのパーティーが一番だね。とにかくすばらしいサウンドシステムが設置されていて、本当に熱いオーディエンスが集まっていた。プロモーターとお客さんたちの関係性もすばらしかったし、びっくりしたな。
 

ーー普段作曲するときはどのような機材やソフトを使用しているのでしょうか?
録音と編集はAbelton Liveを使っているよ。機材でいえば、日本で見つけた中古のローランドのTBとTRシリーズを使っている。最近のセットアップは、TR-909と707にEkectron A4とAR、BASSBOT TT-303とAvalonのAbstrakt Instruments、そしてKorgのMinilogue、Virus Polar、Volca FM、MFB 525、Space echo、Eventide Spaceかな。


ーー揃えるのにも大変な機材を、数多く使っていることに驚きです。ずばりアナログシンセの魅力とは何でしょうか?
触っただけで音が鳴る、以上さ(笑)。直感的に楽しめるところが最大の魅力だと思っているよ。実にシンプル、そしてソフトなどに比べてより創造的であると思っている。

ーー2人が今特に注目しているアーティストを教えてください。また、日本のアーティストについてはどう思いますか?
たくさん居るから名前があげられないな。というか君もアーティストでしょ(笑)? 日本のアーティストでは、実験音楽で有名なドイツのAlva Notoと一緒にコラボレーションしていた坂本龍一が気になっているよ。


ーー誰かひとりを選ぶのは難しいですね。さて次の質問ですが、日本についての印象や、今回Liquid Drop Grooveのパーティーに出演することについて、そして当日はどんなライブを行うのかなど、聞かせて下さい。
まず日本のアニメは小さい頃から観ていて、とても好きなんだ。僕たちを含め、イタリアにはなぜか日本のアニメやヒーロー物を好む人が多くいるんだよ。6月10日のライブでは、とにかくオーディエンスを驚かせたい。どんなライブになるか? それは来てのお楽しみさ。ぜひとも体感してほしいな!




ーー日本では初めてのギグとなるわけですが、どんな心境でしょうか?
まず今回の機会が与えられて本当に嬉しい。日本のクラウドと会えることを本当に楽しみにしているよ。ヨーロッパのパーティーでプレイして体感してきたことと、東京のパーティーはきっといろんなものが違うと思っている。とにかく当日はびっくりさせたいね。


ーー東京滞在中に観たいもの、したいこと、行きたい場所などはありますか。
ー今回5日間滞在するんだけど、できることはすべてしたい(笑)。観光もなにもかも限られた時間をフルに使って東京を知りたいな。


ーー最後に日本のオーディエンスへ一言お願いします。
一言か…、ずばり“ACID”! コレだけだね(笑)。新しいアシッドテクノの魅力を日本のオーディエンスと分かち合えることを楽しみにしているよ!

- Event Information -
タイトル:Liquid Drop Groove - ANNIVERSARIO 2017 -
開催日:6月10日(土)
会場:UNIT(東京都渋谷区恵比寿西1-34-17 Za HOUSEビル)
時間:23:00〜
料金 : 前売チケット 3,000円, 当日チケット 4,500円(共に別途1D)
出演者:【UNIT ”Liquid Drop Groove" ~Sector 1~】Boston 168(Enemy/Involve/Old and Young), Ricardo Garduno(Illegal Alien Records), Takaaki Itoh(Wols), YUTA(Liquid Drop Groove/Matsuri Digital), 【SALOON ”Jungle Fresh” ~LITTLE HAPPINESS~ -GREAT HAPPINESS 2017 Pre Party-】SUN69(Blacklite Rec./Psy-Zen=Sen/Over Drive), MASAYA VS SUGIRYO(Jungle Fresh Music/Peace Trip), AYU(Psychopath/Peace Trip), UNAGI & MAKOTO(Wildthings Rec./Jungle Fresh Music/Side 3/M.S.D), YUYA(Antu Records/Over Drive)【UNICE "Matsuri Beats" ~Jikooha 20th Anniversary~ -"Spacemen▲Underground” Album Release Party-】 Jikooha(Matsuri Digital/Panorama Rec./Shamanarchy),  Ubartmar(Panorama Rec.),  K.U.R.O.(Psyristor Trax),  Makio a.k.a. Asteroidnos(RPD),  Minoru(Daze Maze),  Terubi(神眼芸術/Tokyo Underground Style) ,  Tomocomo(Panorama Rec./Shamanarchy)

■イベントページ
http://www.clubberia.com/ja/events/267351-Liquid-Drop-Groove-ANNIVERSARIO-2017/